この10年で売り上げを3倍近くに伸ばす企業「サラダコスモ」。
なぜ、サラダコスモはもやし業界で売上を伸ばしてこられたのでしょうか。
食材が価格高騰するなか、庶民の味方「もやし」に、注目が集まってます。
もやし業界で快進撃を続けるサラダコスモ社長「中田智洋」さんについてしらべてみました。
中田智洋(サラダコスモ社長)さんの経歴
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— 中島正博@マーケティング中毒 (@lightgreen7080) October 31, 2022
(トップに聞く) 食材からもっと料理へ サラダコスモ社長 中田智洋さん:日本経済新聞 https://t.co/uDKuFPnkMi
中田智弘
1950年7月生まれ ※今年(24年)で74歳
出身地:岐阜県
学歴:駒沢大学経済学部卒業
倫理と仏教を学び、大学4年時に4か月ほどインドからヨーロッパへ旅をしました。
1978年(当時28歳)、父親が脳梗塞で倒れ、家業のラムネ屋を継ぎます。
大手清涼飲料水の登場によりラムネ製造は衰退していたため、副業の「もやし」生産を専業としていきました。
この頃は、コーラ飲料が急成長していた時代です。
コーラ飲料が伸長していくことでラムネが廃れていったのかもしれません。
仏教の教え「母親が子を思う気持ち」から消費者の健康を第一に考えて、無漂白・無添加もやしをつくることにしたそうです。
生協から評価されて、スーパーなどへの直販・直送販路を獲得していきました。
2002年、オランダに合併会社「SALAD SPRUIT BV」を設立します。
オランダから、高級野菜のファーストチコリを輸入を始めました。
2006年、ちこり村を開園します。
ちこりって?
ヨーロッパ原産のキク科の野菜です。
日本のキャベツやレタスのような存在で、ヨーロッパではとてもポピュラーな野菜です。
おせちを買ったことがある中津川のちこり村の朝食ビュッフェ、600円でやっすいんだけど10時だと野菜以外はほぼ全滅だったので次回は8時半に開店凸しよ_φ(・_・
— きじばと (@kijibatrip) May 14, 2023
ちこりがみずみずしくてうまいです😁 pic.twitter.com/Xw5U747Vnq
ちこりの味は?
ほろ苦いそうです。歯触りはサクッとしてるようです。
サラダやマリネにして食べるのが定番。
過熱してスープにするのも人気です。
会社が成長できた理由
ベースとなった考え方
自分が幸せになるためには、まず周囲の人や自然を幸せにしなければならない」と中田社長は言います。
駒沢大学で学んだ仏教の教え「母親が子を思う気持ち」が大切であるそうです。
「もやしを漂白するのは、体に良くない。だから漂白しない」
そんなシンプルな気持ちは、遠回りをしたからこそ実感できたことのようです。
その安全性が評価され生協を起点に販路を拡大していきます。
なんで駒澤大学へ入学したか
会社を継ぐよりも教員になりたかったと言う中田社長。
田舎の小さな村で育ったため、村で大学を出た人と言えば当時は和尚さんくらいしかいなかったそうです。
大学の相談へ行くと、その和尚さんがたまたま駒沢大学の出身で、いい大学だよとアドバイスしてくれたそう。
東大も早稲田も知らなかった中田社長は、素直に受け入れたそうです。
商業高校を優秀な成績で卒業した中田社長は、経済学部へ入学しました。
入ってから、丸刈りの学生さんがやたら多く、これは仏教系の大学だなと気がついたそうです。
人生を変える出会い
日本興行銀行との出会いを、生涯忘れることはない出会いと話してます。
無添加・無漂白のもやしの成功で商売は軌道にのるも、生産が追いつかない。
ある日、名古屋で地下鉄の出口をまちがえて、偶然日本興業銀行の前に出たの
何か融資の話はないかとウロウロしていると、
守衛にあやしまれ、守衛室に連れて行かれたそうです。
そこへ営業部から若い銀行員がやって来て、夢の話やお金を貸してほしいことなどいろいろと話を聞いてくれたそう。
「とりあえず直近3期の決算書のコピーを郵送してください」と言われ、すぐに用意し翌日持って行ったそうです。
当時の興銀はキング・オブ・バンクと呼ばれていて、中小企業に融資するこは稀でした。
しかし、1週間後には銀行員さんが工場を見に来て、3ヶ月後に、30億円融資してもらえることになったそうです。
その当時29歳の若い銀行員に「なぜ融資してくれたのですか?」と中田社長が聞くと
「中田さんは、夢が語れてソロバンが立つ。
片方できる人はいるが、あなたは両方できる。だから融資しました」
と答えたそうです。
銀行員というと取っ付き難い印象がありますが、どんな相手でも人間くさい部分を引き出し、味方につけてしまうのが、中田社長の魅力のようです。
その後、若い銀行員は35歳の若さで、急性白血病で亡くなってしまいました。
半年後に、その奥さんから手紙が届いたそうです。
「主人は、いつも名刺入れに、あなたの名刺を入れていて、何かにつけ『俺はこの人を応援しているんだ。力になってあげるんだ』と申しておりました」
自分の利益だけにこだわらずに、良いと思うことに挑戦する。
そして、 人との出会いが、人を変え、会社を動かす。
その姿勢大切にしたいと思ってるそうです。
ペヤングとのコラボ商品「やきそば風もやし炒め」発売
23年9月、15万食限定にて、「ペヤングやきそば風もやし炒め」を発売しました。
「もやしをやきそば麺の代わりに見立て、ペヤングの美味しさをヘルシーに楽しむ」というのがコンセプト。
やきそば麺の代わりとなる緑豆もやしに、カット洗浄済みのキャベツ、にんじん、ニラとペヤング特製ソースがついてきます。
同封のペヤング特製ソースで炒め合わせると、やきそば風もやし炒めが完成するそう。
サラダコスモから
— アスキーグルメ (@ascii_gourmet) September 12, 2023
「ペヤングやきそば風もやし炒め」🥢🥬
話題になっています😆#アスキーグルメ https://t.co/H1oasWk4BT
ペヤングといえば、いろんな味に挑戦し続けてますよね。
その中でもケロリは「ペペロンチーノ風やきそば」が好きです。
にんにくと塩味で、めちゃ美味しいのです。
ただ、ニンニクの匂いが部屋に充満しますので、
職場で食べてると冷たい視線を浴びることになります。
中田智洋さんの年収は?
株式会社サラダコスモの従業員数は820名です。
企業規模が500人以上1000人未満の会長の報酬は平均5,130万円とでてきました。
だいたいこの前後ではないかと思われます。
まとめ
庶民の味方「もやし」ですが、しゃきしゃきとして歯触りもよく、炒めて食べると美味しいですよね。
安心・安全なもやしをできる限り低価格で提供し続けていただけると嬉しいです。
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